蕪村紹介
NPO近畿フォーラム21主催
                     蕪村生誕300年記念行事実行委員会 委員長
                     大阪市立大学大学院文学研究科教授
                           博士(文学)  村田 正博
 俳人与謝蕪村が来る2016年、摂津国毛馬村(現在の大阪市都島区毛馬)に生まれて三百年の記念するべき年を迎える。蕪村が我々にのこした俳句は、ことばの精華、論理と感性とがみごとに調和し結晶した、世界に誇ることができる人類の大きな遺産である。

 このことに思いをいたし、NPO法人近畿フォーラム21(代表:池尻一寛氏)が中心となって、「蕪村生誕三百年記念事業」を企画。多くの大阪市民に俳句に対する理解を深め、日本国内はもとより全世界に俳句を中心とする相互理解と連携を拡げるべく、まずは大阪府・大阪市・大阪市教育委員会・独立行政法人国際交流基金・公益法人関西大阪21世紀協会・学校法人追手門学院・日本書芸院・大阪文化団体連合会・大阪俳人クラブの後援のもとに、「蕪村顕彰俳句大学」を運営、優秀な講師による俳句つくり指導に力を尽くして頂いた。更に兜カ學の森と共催が実現して、全国から俳句応募があり、まさに全国版「蕪村顕彰俳句大学」となった。その成果に対して「大阪市長賞」・「大阪府知事賞」・「大阪市教育委員会賞」・「国際俳句蕪村賞」・「文學の森賞」・「蕪村顕彰俳句大学学長賞」等を授与。大阪市毛馬町の「蕪村公園」内に「最優秀句プレート碑」を設置している。

 そこでこれからは、「蕪村生誕三百年」を迎える2016年を期して、下記の事業の実現を期し諸準備を進めている。

@ 俳句の理解、俳句の制作を通して、大阪と世界をつなぐ一大句会を開催すること。

 多くの人々が世界平和を祈念しているにもかかわらず、政治の衝突、民族の紛争、宗教の軋轢など、日々の報道には胸が痛む。そんな厳しい情勢のなか、これまで幾世紀 にもわたって、決裂する国と国、対立する人と人をつないで、その心の和合をはかってきたものが、ほかでもない、「ことば」である。

 たとえば、停戦の宣言や誓約書など、その端的な一例だが、そこには力の関係や裏の画策もなくはなく、「ことば」の純粋な顕現とは言い切れない面もあろう。それらに対して、文学の言葉は、敵性の文学として輸入や翻訳が禁じられても、国家や民族の壁を超えて、人と人とをその胸の深みにおいてつなぎ、平和を勝ち取る原動力となってきたことを思い起こしていただきたい。

 俳句は、文学の中でも、最も親しみやすいもの。十七音節という極限のすがたは、そのぶん限りなく奥深いものであるのはもちろんだが、愛好する人々の支持という点では、和歌や詩、小説や物語の比ではないという事実がある。

 こうした存念から、蕪村のふるさととして、この大阪から世界に向けて俳句の架け橋を架けわたして親善の輪を拡げる、その第一歩として、「蕪村生誕三百年」を記念する国際的な句会を開催したいと切望している。

A 蕪村、さらには俳句の、ITによる情報基地を開設すること。

 蕪村やさらには俳句に興味を持つ市民の皆さん、卒業論文で蕪村や俳句を研究しようとする学生諸君、海の向こうで日本の文化や文学に関心を寄せてくださる方々が、ひとたびここを開けば、蕪村や俳句に関する情報を入手することができるセンター機能を毛馬の地に開きたい。

B 大阪市における"北"の新しい中心として毛馬「蕪村公園」を位置づけ、
  大阪の文化や経済の発展に寄与しうるよう街づくりを進めること。


 この事業は、大阪市立大学 大場茂明教授を副委員長として始動を仰ぐ。
  
 以上、経済の街 大阪を、世界に発信する平和と文化の街として成熟させること、その実現を蕪村にゆかりの毛馬の地からはかってゆきたいというのが私どもの素志である。この企画に対して惜しみなきお心寄せとお力添えをたまわりますよう、こころよりお願い申し上げる次第ある。
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NPO Kinki Forum 21
Buson's 300th Anniversary Committee Chairman
Professor of Osaka City University, MURATA Masahiro

The coming year 2016 will mark the memorable tricentenary of YOSA Buson (1716-1784), haiku poet who was born in Kema of Settsu (Today's Osaka and Hyogo Prefecture). He left us enormous works whose words are exquisitely weaved with logic and sense, and which we can boast of as one of the world's greatest cultural heritages.
This opportunity encouraged us NPO Kinki Forum 21, whose president is IKEJIRI Kazuhiro, to launch Buson's 300th Anniversary Project. In order to deepen the understanding of Haiku among citizens of Osaka and broaden the circle of haiku lovers throughout the world as well as in Japan, we held a cultural lecture "Buson Kensho Haiku Academy" where excellent tutors instructed people how to make haiku, with the aid of Osaka Prefecture, Osaka City, Osaka City Educational Committee, Kokusai Koryu Kikin, Kansai Osaka 21th century Society. In addition, our joint sponsorship with Bungaku no Mori ltd. elicited the extensive subscription of haiku from all over Japan, realizing the nation-wide "Buson Kensho Haiku Academy". For the fruitful result, we were given Osaka Mayor's Award, Osaka Governor's Award, Osaka City Education Committee Award, International Haiku Buson Award, Bungaku no Mori Award and Buson Kensho Haiku Academy President Award. In Buson park in Kema, the best haiku monument was built.
Henceforth, we are planning to carry out the following projects to commemorate this memorable year 2016.

1. To hold a world-wide haiku conference.
There are urgent international problems such as political collision, civil war, and religion discordance. despite many people wishing for world peace. But, however the countries are at war and however people differ in their political opinion, words always play a vital role to connect people.
Words have varieties of representation and they sometimes connote power or plot. On the other hand, words in literature have been the motive power to win peace, beyond the national and tribal barriers.
Haiku is one of the easiest forms of literature. The ultimate form of seventeen syllables is far in advance in the number of appreciators comparing to other literal forms, as well as its simple profundity.
From these perspectives, we are aspiring to hold an international haiku conference in Buson's birthplace in Osaka to strengthen the world wide manhood.

2. To establish the database of Buson and haiku.
The center of information about Buson and haiku is under construction, expected to be useful for citizens, students and people overseas interested in haiku.

3. To promote the urban cultural and economical development from Buson Park, intended to be the new center of Osaka "North" area.
This project will under instruction of Osaka City University Professor Oba Shigeaki.

Thus, maturing the city of economy Osaka into the city of peace and culture from Buson-related Kema is our long-standing desire. We would be very grateful for your unstinted appreciation and cooperation to these projects.

Thank you.


Translated by Haruka NODA (M.A. in Literature and Human Sciences, Osaka City University)

 
〜国際俳句蕪村賞を授与・国際交流基金も後援〜
<NPO法人近畿フォーラム21の活動>

◆市民講座「蕪村顕彰俳句大学」の運営

 15余年任意支援団体で活動してきた「近畿フォーラム21」は、平成8年4月26日に大阪府知事から正式にNPO法人として「認証」され、まちづくり支援事業やふるさと文化振興事業を進めてきました。中心事業は、大阪市毛馬町の地で生誕した江戸時代の俳人与謝蕪村を顕彰する「蕪村公園」が造営されたのを機に、大阪府・大阪市等の後援を受けて、平成22年に市民講座「蕪村顕彰俳句大学」を開講しました。以来「俳句講演や俳句つくり句会」を毎月1回開催し、年に2回「表彰式」を行っております。

 当事業は、早くも4年目を迎えましたが、これから特に力を入れなければならない新事業が浮かび上がってきました。それは、大阪俳人蕪村の生誕300年記念年が2016年に迫って来たことです。このため、蕪村生誕300年記念事業を推進するため、当NPO法人内部組織に「蕪村生誕300年記念行事事業委員会」を設立しました。


◆「蕪村生誕300年記念行事事業委員会」

 「蕪村生誕300年記念行事事業委員会」は、「生誕300年記念行事」を平成24年の秋から始めました。その中心活動として、まず国際俳句交流の呼び掛けに応じて「俳句づくり」の関心が高いフランス、ウクライナ、ロシア、台湾と「俳句」を通じて国際交流を始めました。第5期の「蕪村顕彰俳句大学」の「優秀句表彰式」では、フランス、ウクライナ、台湾からの応募入賞句に対し、大阪府知事賞・大阪市長賞・独立行政法人国際交流基金理事長賞、学長賞による「国際俳句蕪村賞」を授与致しました。

◆俳句を通した「国際俳句交流」基本コンセプト

@世代と時代を超えた"こころ"のコミュニケーション
A文化、言語、国境を越えた"こころ"のコミュニケーション
B江戸時代3大俳人与謝蕪村生誕300年 Heart to Heart Communicationをテーマにしたメモリアル・イベントを諸外国に発信
C「国際俳句交流」を通じて大阪俳句文化振興と、大阪毛馬町「蕪村公園」への集客


◆「国際俳句文化交流」の活動

"俳人蕪村が大阪毛馬生誕地であること世界へ広める"
"大阪から俳句文化振興を世界の諸外国へ進める"
"海外の大学や俳句愛好家、現地日本語学校、関係施設と俳句交流 "
"諸外国と"俳句のつくり方"のコミュニケーションを発信する"
"独立行政法人国際交流基金の後援を頂き、日本文化振興の支援に支援して貰う"


<展開1>

その結果、第6期からフランス、ウクライナ、ロシア、台湾の諸外国と俳句と通じての"こころ"のコミュニケーションが始まった。

@ 毎年:前期・後期2期開講している「蕪村顕彰俳句大学の表彰式」へ、前期8月20日、後期2月20日を締切日として、諸外国から俳句作品応募をしてもらう。
A 蕪村生誕300年祭webサイト上にバーチャル蕪村公園を設置。世界中の人から出句された俳句作品を発信する。
B 諸外国から出句された作品の中から優秀句を選考。「国際俳句蕪村賞」として、大阪府知事賞・大阪市長賞・国際交流基金理事長賞、当大学学長賞、佳作賞を授与する。
C 諸外国の俳句愛好家と日本俳句愛好家との「俳句つくり方」の交流推進。
D 日本人の精神世界、歴史の深さと人と文化のぬくもりを受け継いでいる親日国としての思いを結んでもらう。

<展開2>

第7期からブラジル国際交流基金:日本文化センターと、国際交流基金関西国際センターとの間で、新しく「国際俳句交流」活動が結実。ブラジルからは日本語学校や関係施設から「俳句応募」が行われる。また、国際交流基金関西国際センターからは、日本語学習を受ける為訪日する諸外国の研修性から「作品応募」が行われることになった。
       

<展開3−蕪村生誕300年祭>開催事業予定


@ 淀川神社に記念の「蕪村銅像建設」
A 蕪村俳句に登場する樹木の記念植樹
B 2016年9月に「蕪村顕彰全国俳句大会」開催
C 蕪村吟行の纏わる「歩き会」と「まちづくり」
D 有名俳人、学者らによる「シンポジューム」
E 遊覧船で「俳句吟行会」の開催
F 児童生徒から「300年記念俳句作品」の募集
G 諸外国から「300年記念俳句作品」の募集
H 地元と共催し、「お祭り」の実行
I 「蕪村生誕300年記念誌」の発刊


・蕪村公園へ植樹の寄贈 (平成24年12月に桜2本、梅4本、もみじ1本植樹)


 NPO法人近畿フォーラム21主催の蕪村生誕300年記念行事事業委員会では、特に重要な事業として、俳句を通して諸外国と国際文化交流を図り、大阪文化の振興と集客行うことです。

 どうか欧州諸国の大学・愛好会等方々にこの趣旨にご賛同してご参加頂き、「俳句」を通して日本との文化交流を進めたいと考えております。日本の伝統「俳句」を介して世界と"こころ"の友好関係を結んでいきたいと存じますので、どうぞこの活動に「ご支援」賜ります様よろしくお願い致します。以上



<お問い合わせ先> NPO法人近畿フォーラム21 事務局 電話/FAX (06)6928−9773
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